言葉の数について

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高校で国語の先生から教わり、なるほどと思ったことがあります。 好きなものや生活に密着している言葉は増える傾向にあるそうです。 例えば、日本語では「牛」は「牝牛」「牡牛」など、前後に牝か牡かをつける違いしかありませんが、英語ではもっと細かく種類別に分かれています。 bull去勢しない雄牛/ox 去勢した雄牛/calf 子牛/steer 去勢された雄の食肉用牛/bullock 去勢された雄の荷役用の牛/heifer 子を産んでいない若い雌牛/cattle 集合的に家畜としての牛 さらに、食卓に並んだ牛はBeefといいます。 それぞれの部位を含めたらかなりの数になります。 酪農が盛んで生活に密着していると、牛を言い表す言葉も発達しています。 英語のほかに、エスキモーでは「雪」を表す言葉が多いようです。それだけ雪が身近なものなのでしょう。 日本語だと「雨」にあたるでしょうか。「霧雨」など雨がつく言葉は355語とかなり多いですが、雨がつかなくても「狐の嫁入り」「夕立」などがあります。355語も言葉ができるほど、雨は日本人の生活に影響を与えているといえます。 日本語は、雨の他には色を表す言葉が多いといわれています。 このようにどの言語ではどの言葉が多くできているか調べるのも楽しいかもしれません。