本棚は、自分専用の物を用意する事が望ましいです。なぜなら、本棚とは己のあり方を語ってくれる宝箱であるからです。それは日常生活の中で気に留まった出来事や、目を引く景色、心を動かされた事柄について納めておくための場所になります。いつでも好きな時に自分の人生の歩みを振り返る事の出来る場所、といっても良いでしょう。何気なく本棚に目をやれば、過ぎていった時間や思い出は、それぞれの本に記された言葉の力を借りてよみがえります。また、多くの本を求めるか長く生きていれば、納められた本を何らかの理由で処分する事もあるでしょう。それは決して過去の切り捨てではなく、むしろ今を大切にする行為でもあります。過去の出来事とお別れし、今この時を形に残す。つまりは物事にとらわれ過ぎない。これは人生の流れにおいて、非常に理にかなった事です。以上の事から、自分専用の本棚は心の整理にもなるため、生活の中にあれば便利な存在と言えます。
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